くだらないけど、実は非常に難解

唐突だが、『おもしろい』とは何かについて考えてみたい。哲学的な問いでおそらく結論を言ってしまえば、答えは出ないだろう。しかしモノ書きともなると答えが出ずともある種の答えを導けるようにならなければならない。正直こういう問題を考える方が難しいと個人的に思う。例えば政治や経済について考えてみるとする、それならば専門家などが直接議論し、その時々の国内事情とを鑑みればある程度の答えは出せます。出せてもその答えに比例する結果が導けるかどうかは別問題としてもだ。

答えのない問題を言及していくと、避けられないのが人との衝突ですが、今回話す内容は衝突しようとさして人間関係が崩壊するようなものではありません。どちらかと言えばおもしろいという価値観が、自分は人よりずれているのか、それとも基準なのかが分かる程度だ。後者はともかく、前者だったと思い知らされた人はある意味衝撃をうけるかもしれません。ただそれもかなり大きな差が出てくるものだ。

おもしろい、言葉にすれば僅か5文字、漢字変換すればたった3文字で言い表せますが、その意図を紐解くとしたら全人類の意見をまとめたとしても、答えは幾重にも枝分かれするでしょう。奇っ怪とも言えなくもないですが、案外そういうものなのかもしれません。身近にある言葉ほど、実は奥が深くて考えさせられる事はあるものだ。特に日本人が使用している日本語、世界の人々から見てもこれほど奇妙かつ難読な言語はないとまで言われているほどです。

こうして事真面目に話していると妙な違和感を覚えますが、そんなことは関係ない。というわけで、ここではまず日常茶飯事で使用する言葉であり、そして誰もが欲する『おもしろい』について考えてみる。

おもしろい? それともおもしろい?

というわけでまず最初に原点、言葉としての『おもしろい』とはどういう意味なのかを考えてみる。合わせてたまに使い方が変わる『おもしろい』というひらがな表記についても言及していこう。まずは一般的におもしろいとはどういう意味合いで辞書に掲載されているのか、そこからだ。

おもしろい、とは

意味合いでみれば

まずは言葉としての意味から読み解いてみるが、おもしろいというだけでも広い意味が当てはめられている。先に話したおもしろいとは主に1・2・3の3つが当てはまるだろう、それ以外にも意図していないような展開が待っていたなどでも用いられることがあります。

恐らく意外と感じる人も多いのが、風情を感じる言葉としても活用できるという点ではないでしょうか。現代社会で見る『おもしろい』を風流を重んじる言葉として捉えている人、というのは少ないかもしれません、なのでどちらかと言えば古語としての使い勝手で見たほうがいいかもしれません。日本語の奥深さもとい、ややこしさがこうだから外国人が困るのかもしれませんね。

表記に関して

そして肝心の『おもしろい』と『おもしろい』、この2つの活用についてだ。Googleで調べてみると、ちゃんと検索ワードで『おもしろい おもしろい 違い』と半ば自動で検出されるので、地味に気になっている人は多いようだ。使い方については、前者はどちらかと言えば『当て字』をあてがったもので、正式に言えば後者の方を普段から使うのが普通、といった所だ。

また人によってはその時々によって使い分けているとも言われています、確かに言われてみれば筆者もそうだ。個人的な使い分けとして、地の文では『おもしろい』と使う一方で、誰かが喋ったと連想させたい場合には『おもしろい』といったような、そんな使い方をしています。あくまで独特の使い分けになりますが、元の意味が変質するわけではないのでそこまでこだわる必要もないだろう。いうなれば言葉として発声する分には違いなど見極められませんが、文章として表現するなら前後の文脈で使い分けて見るといいでしょう。

哲学的に考えると

テンプレな『おもしろい』について考えてみたが、ここではそういう求め方をしたいわけではない。辞書の意味合いをそのままに使用している人が、果たしてどれくらいいるかと思案してみる。

例えばおもしろいと言いながら、人を傷つけているとしよう。本来褒められるべき行為ではない、また傍目からしても人がいじめられているさまをみておもしろいと感じるようならば、その人の志向を疑うべきだ。虐げることを喜びにする、古代の時代における時の圧制者が民を虐げてきた歴史を髣髴とさせる。本人はおもしろ半分といった感覚だが、いじめをして是とする人は心内を含めてもいないでしょう。その果てにおもしろ半分が人を殺害するという結末を生み出してしまっているのだから、反省などという言葉で締めくくれるわけもない。

そう考えると『おもしろい』という言葉も使い方次第で狂気的になり得るのだ。無論そんなことを当人が知る良しもないのだが、言葉一つで心を抉り、結果的に自分にも被害をもたらす諸刃の刃となり得るのです。言葉遊びというつもりはないが、扱い方によって七変化する様は面妖だ。

インターネットの世界においておもしろいと揶揄されるものとは、そういう意味で多岐に渡っています。おもしろいとそのままの意で使われていれば、おもしろいという矛先には様々な順路が定義付けられている。ただその行き着き先がどうしようもなくくだらないものかと思えば、人生においてためになる的な顛末を導くこともある。もしくは読み解いていくと、知らないほうが良かったと後悔する、なんて展開にもなりえるのだ。

というわけで、そんな『おもしろい』という言葉に焦点を当てつつ、インターネット検索で出てくる『おもしろいサイト』と呼ばれるものとはどんなものを指すのか、いくつかテーマを絞って考察していこう。